『新戦争論』のコンテを描いてから大分経つが、
スタッフはまだペン入れをしているものの、
わしはもう内容も忘れて、次の作品に没頭していた。
仕事場からもらってきた『新戦争論』の完成原稿の
チェックをしていたら、
「うんうん、なるほど!」「なんて正しいんだ!」
「まったくその通りだよ!」「すごい分析があるもんだ!」
「大した人だなあ、これ描いた人!」と何度もうなずき、
感嘆し、拍手を送っていたが、よく考えたらこれは
わし自身の思想の結果だった。
やっぱり自分の考えが一番しっくり来るな。
当たり前か。